しつこく帰国子女三兄弟の話
中学生で英語圏某国に渡り、高校卒業までインターナショナルスクールに通い、卒業後は日本に帰国した長男君。
現在は誰でも知っている企業の海外事業部に勤めており、英語を使ってお仕事をしています。
子どもの頃の習い事は、ピアノ、そろばん、スイミング、お習字。
…英語は?
英会話教室に通ったり、英語の絵本を読み聞かせたり…そんなことは一切なかったそうです。
ただ、親が英語学習のためにCDを掛けたり、好きな洋楽を聴いたりしていたので、自然に英語を耳にはしていたかも。
一つだけ、某出版社のシンプルな英語教材を買ったけど、忙しくてあまり使えなかったかな~ということでした。
耳をつくる程度でよい。さりとて・・・
今の日本の受験制度では、英語は本当に大事です。
文系でも理系でも英語は出来て当たり前。 英語が苦手だと進路の選択肢がぐっと狭まってしまいます。
今の小学校の英語教育がどの程度のものかは知りませんが、中学校でのスタートでつまずいて困っている子を何人も知っています。
耳をつくる程度で…というのは、幼児期や低学年の話です。
ここを誤解なきよう。
長男君も小6から塾に通い始め、中学入学後に備えて先取り授業を受けていました。
スムーズに中学校での英語学習に入ってからの海外転居です。
英語学習への橋渡しが大事
英会話教室で文法まで進んでから小6でやめた上の子と、遊びだけで低学年でやめた下の子。
英語学習に対する姿勢、成績の差は、中学校で本格的に始まる勉強としての英語への橋渡しが出来たか出来なかったか…ではないかと感じています。
間を切らしたのがいけなかった。
語学は継続が大事です。
小さいうちに無理して頑張らなくて良いです。
発音がネイティブスピーカーのようであることに、どれだけの意味があるでしょうか? CNNのニュースとか見ていると、皆さん堂々とお国訛りの英語を話しています。
日本語訛りの英語だって胸を張って話せば良いでしょう。
三兄弟の次男君が夏休みに米国から戻って来ていた時、日本を旅行中の友人(米国人)が遊びに来たのですが、 「英語が下手になってるね。訛ってるよ。」と笑って言われたそうです。
ずっと米国に住んでいても、ちょっと日本で暮らして日本語ばかり話していたら日本語寄りになるんですよ。
聞き取れないのは困りますので、音だけは小さいうちから楽しく親しみたいですね。
そして、高学年から勉強としての英語に移行していくのが良いかな。
その先は本人が学んでいくものですから、親のお仕事は終わりです。