我が家では、通信教材「知の翼」や「四角い頭を丸くする」シリーズでお世話になった日能研。
本来は小学生が対象の中学受験塾ですね。
今日は中学受験塾としての日能研についてです。
中学受験は過酷です
現在社会人3年目の知人の子どもさんが、小学生の時に通っていた某有名中学受験塾での話です。
その当時、塾でトップの成績だった6年生の生徒さんは「壊れていた」とか。
その子は年長さんの時から受験塾に通い始め、常に1年先取りの内容を習い、6年生の時には2度目の6年生の勉強をしていました。
小さいころからずっと詰め込み勉強をしていて、ストレスでおかしくなっていたそうです。
授業中に突然奇声をあげる。いきなり他人のテキスト、ノートを破る、他人のノートにグシャグシャの殴り書きを始める。
いつ暴れ出すかわからないので、塾での授業中ずっと大人が横についていたそうです。
当時、リアルタイムでその話を聞いて中学受験はやめておこうと思ったものでした。
(それ以前に、予算とか色々…ゴニョニョ…)
幼児・低学年を塾が囲い込んだ弊害
上の話は極端な例ですが(だが、実話なのが怖い)、中学受験のためとはいえ、小さいころから詰め込むのは良くないです。
中学受験塾が早くから勉強を始めた方が良いだろうと、どんどん下の学年から募集を始めた結果、早くから入塾した生徒は伸びなかったという話も聞いたことがあります。
小さいころは伸び伸び過ごすのが一番良いと思うのです。
だけど、放置して過ごし、大器晩成を待っていては中学受験に間に合わないのが現実です。
そもそも放置はいけません。
脱ゆとりとはいえ、小学校に任せていては、簡単な問題の反復練習ばかりで勉強嫌いになりかねません。
それじゃあ、どうすれば良いのでしょう。
低学年はファンタジーの世界
「知の翼」は子どもがワクワクする素晴らしいテキストでした。
それを出していた日能研ですから、中学受験塾としても一味違います。
低学年の間は子どもの内側で育つものを大事にする。思いっきり遊んで感じて、想像し、探求し、自分で考える。
そんな一見、受験勉強とは関係ないようなことが提唱されています。
自然体験とかキャンプとか、これ本当に受験塾!?と思いそうですが、実は、子どもの将来的な学力に大きく関わる大事なことなのです。
9才の壁を超えること想定している日能研
9才の壁って、聞いたことありますよね。
子どもが成長し、抽象思考が出来るようになるのが9才頃です。
受験勉強をして伸びるのは壁を超えた後なのです。
9才の壁で躓いても、パターン学習で誤魔化しながらやっていけますが、伸びは明らかに違います。
日能研が提案している「低学年はファンタジーの世界」「自然体験」などは、まさにこの「9才の壁」を超える手助けなのだと思います。
放置していては躓きかねない9才の壁を上手に乗り越え、そこから先はしっかり勉強して中学受験に勝利する。
こういう筋書きなのかな~と、想像しています。
こんな方針なら、中学受験後も伸びていく確かな学力が身に付くでしょうね。
一見、回り道のようにも思えますが、「つ」の付く年齢はゆっくり過ごして良いのです。
もしも中学受験を考えているなら、日能研でのんびり賢く低学年の時期を過ごすことをおすすめします。